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在庫はあるのに欠品?複数拠点の販売可能在庫を把握する方法
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「店舗には在庫があるはずなのに、受注しようとすると在庫が足りない」「自社の別店舗には在庫があったのに、欠品と回答してしまった」。複数の店舗や倉庫で在庫を管理している企業では、このような状況が起こることがあります。
在庫管理で重要なのは、単純に「何個持っているか」を確認することだけではありません。すでに別の受注に引き当て済みの数量や、在庫不足によるバックオーダー、別店舗の在庫まで含めて「今、何個販売できるのか」を判断する必要があります。
本記事では、複数店舗の在庫管理で販売機会を逃してしまう原因を整理し、NetSuiteを活用して在庫情報を販売判断につなげる方法をご紹介します。
この記事はこんな方におすすめ
・複数の店舗や倉庫で在庫を管理している方
・営業担当者が在庫確認のために店舗や倉庫へ問い合わせている企業
・在庫はあるはずなのに欠品やバックオーダーが発生している企業
読了時間:約6分
1.「在庫数=販売できる数量」とは限らない
受注時に在庫を確認するとき、「店舗に何個あるか」だけを見ていないでしょうか。
例えば、ある商品の手持数量が100個あり、そのうち80個がすでに別の受注に引き当て済みの場合、新しい注文に使用できる数量は20個です。
NetSuiteでは、在庫について「手持数量」「引当済数量」「利用可能数量」「注文済み数量」「輸送中数量」「バックオーダー数量」などを区別して管理します。利用可能数量は、手持数量から引き当て済み数量を差し引いた数量として扱われます。
| 確認する数量 | 意味 |
| 手持数量 | 現在店舗に保有している数量 |
| 引当済数量 | 受注などに対して引き当て済みの数量 |
| 利用可能数量 | 新たな受注へ引き当て可能な数量 |
| 注文済み数量 | 仕入れ先に注文済みで未入荷の数量 |
| 輸送中数量 | 店舗間を移動中の数量 |
| バックオーダー数量 | 受注はあるものの、在庫不足で充足できていない数量 |
例えば手持数量が100個でも、100個すべてが別の受注に引き当て済みであれば、新しい受注に使える在庫はありません。
反対に、担当店舗の利用可能数量が0個でも、別の店舗には販売可能な在庫が残っている可能性があります。
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2.複数店舗で在庫を管理すると「あるのに売れない」が起こる
複数店舗で在庫を持つ企業では、自社全体では十分な在庫を保有していても、販売につなげられないケースがあります。
例えば、大阪店舗と東京店舗で同じ商品を保管しているとします。
大阪店舗では、手持数量が50個あっても、そのすべてが既存の受注に引き当てされており、利用可能数量は0個。一方、東京店舗には利用可能数量が30個残っています。
大阪の営業担当者が大阪店舗だけを確認していれば、「在庫がありません」と顧客へ回答してしまうかもしれません。
しかし、会社全体で見ると販売できる在庫は残っています。
この問題は、単に在庫情報が見えないことだけが原因ではありません。「どの店舗に、販売に利用できる在庫があるのか」「別店舗から出荷できるのか」「店舗間で移動させるのか」といった判断まで、在庫情報と販売業務がつながっていないことが背景にあります。
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3.NetSuiteで複数店舗の在庫を販売につなげる
NetSuiteでは、倉庫や店舗などの店舗ごとに在庫を管理し、その情報を受注や出荷につなげて利用できます。
店舗ごとの「販売できる在庫」を把握する
複数店舗の在庫管理機能を利用すると、同じ商品でも店舗ごとに手持数量、引当済数量、利用可能数量、注文済み数量、輸送中数量、バックオーダー数量などを管理できます。
そのため、「大阪店舗には50個ある」という情報だけではなく、「大阪店舗ではすべて引き当て済みだが、東京店舗には30個の利用可能在庫がある」といった確認が可能です。

営業担当者が販売可能な数量を踏まえて受注判断を行えるようになれば、在庫があるにもかかわらず欠品と回答してしまう状況を減らしやすくなります。
まとめ
複数店舗で在庫を管理する企業では、会社全体では在庫があっても、担当店舗だけを見て欠品と判断してしまうことがあります。また、手持数量だけを確認していると、別の受注に引き当て済みの在庫まで販売できると判断してしまう可能性があります。
NetSuiteを活用する場合、次のような流れで在庫情報を販売業務につなげられます。
・手持数量だけでなく、引き当て済み数量や利用可能数量、バックオーダーを区別して把握する
・複数の店舗や倉庫について、店舗ごとの販売可能在庫を確認する
在庫管理で重要なのは、「商品を何個持っているか」だけではありません。
今販売できる商品が、どの店舗に何個あるのか。
この情報を販売担当者が判断に使える状態にすることで、欠品による販売機会の損失を減らし、会社全体の在庫をより有効に活用しやすくなります。
複数店舗で在庫を保有しているものの、営業担当者が倉庫へ都度確認している、あるいは店舗ごとにExcelで在庫を管理している場合は、まず現在どの数量を使って受注判断を行っているのかを整理してみてください。そのうえで、販売と在庫をどのようにつなげるべきか検討することが、業務改善の第一歩となります。